主材 与那国島「化石サンゴ」

与那国島「化石サンゴ」とは

沖縄本島から八重山諸島にいたる海域は世界でも有数のサンゴ礁の宝庫として知られています。 サンゴの成長過程はひたすら自ら分裂を繰り返し、複製を作り続けていくことでサンゴ礁を形成します。 その過程で海水中の二酸化炭素やカルシウムを取りこんで、炭酸カルシウムを主成分とした骨格を作ります。 琉球諸島の多くの島々は、こうして形成されたサンゴ礁が後に海面低下あるいは地殻変動により隆起し地表に露出したもので、サンゴ石灰層からできています。そのなかでも、与那国島のサンゴは世界でも類を見ない、生時の状態が保存された塊状の特別な「化石サンゴ」なのです。 現在、「化石サンゴ」と呼ばれるものは与那国島産のものだけです。 地上に隆起した与那国島「化石サンゴ」は海洋汚染の影響を心配することのない安全な素材です。

サンゴとサンゴ礁

技術情報2

サンゴは刺胞動物門に属する動物で、クラゲやイソギンチャクと同じ 仲間です。サンゴの種類は世界で約1300種といわれていますが、 その内の約400種のサンゴが琉球列島で見られます。
沖縄がサンゴの宝庫と言われる理由が良くわかります。 サンゴには深海に生息し緻密で固い骨格をもつ宝石サンゴや、 石灰質の骨格をすばやく大量につくり出しサンゴ礁を形成する造礁サンゴと呼ばれるものなどがあります。 造礁サンゴは褐虫藻という藻類を共生させており、 褐虫藻が光合成で得た酸素と栄養を供給されて成長します。 そのため、サンゴ礁は水深が浅く日光が十分届き、 暖かくてきれいな海域でなければ成長できません。

与那国島「化石サンゴ」の希少性

与那国島の「化石サンゴ」は、今から約10万年前の温暖期の清浄な海に育ったサンゴ礁が後に地殻変動により隆起したものです。サンゴの誕生が今から約4億6000万年前にまで遡ると言われていることを考えると、「化石サンゴ」の“若さ” が際立ってきます。そのため、古い年代のサンゴ石灰岩に見られる魚の骨、ウニの刺、死貝などがなく高い純度を保っています。 この若さと純度が、「化石サンゴ」の希少性なのです。さらに、「化石サンゴ」にはカルシウムを含め70余種類ものミネラルが含まれています。
これだけ豊富な数のミネラルを含むサンゴ石灰岩は、世界でも与那国島産以外では確認されていません。

技術情報2